抜擢されたのに

講師として研修会社に登録した翌年、ある大手企業の定期的な研修を担当するメンバーに選出されました。

講師打ち合わせに行ってみると、その研修会社を代表する大御所といわれる経験豊富な講師ばかり。

一瞬にしてその場の雰囲気にのまれ緊張感でいっぱいになりました。

「こんなベテラン講師ばかりの中で私に務まるのだろうか」心の声が聞こえてきます。

まずは先輩講師の講義をオブザーブすることができましたが、流暢な話しぶりに圧倒されるばかりでした。

私の中の『無価値感』『無能力感』『無力感』が総動員し始めたのです。

褒められたのに

こんなマインドのまま準備を重ね、数回、登壇しました。

初回は企業のご担当者が私の研修をオブザーブされ、いくつかの項目をチェックされていました。

研修終了時にご担当者が、「山口先生、声がきれいですね」とおっしゃいました。

この言葉を聞いて私は、『ほかに褒める所がなかったから声を褒めたのか』と思ってしまったのです。

声がきれい=他がダメ

と勝手に歪んだ評価をしたのです。

後になって客観的に振り返ってみるとクライアントからの評価は、そう悪くはなかった。

悪かったのは自分が下した自分への評価だったのです。

折角の抜擢だったのに、私は打ちひしがれてこの仕事を辞退することにしたのです。

失敗からの学び

『動き出しに困難があるのは当たり前、

軌道に乗るまでは自力の限りを尽くして進むべし』

これがこの苦い経験からの教訓です。

自転車は最初の一踏みが、飛行機も離陸してしまうまでが一番パワーが必要です。

自分が描いたイメージ通りにできていない、
ベテラン講師のやり方をその通りにできていない、
そう思うと、踏ん張りどころで自分を『ダメだ』と評価しがちです。

『無価値感』『無能感』無価値感』
が強く出ると歪んだ形で自分や相手を見てくじけてしまうのです。

これらの3つのウイルスで困難を感じているとしたら
ファーストクラス・マインド講師養成講座にて
一緒に学びましょう。

あなたの失敗をそのままにせず
挫折や不遇は沢山の資源が隠れています。

宝物を自分の中から見つけ出す
そんなサポートをしたのです。