講師になりたての頃、自信がもてず苦い経験をしました。そこから得た教訓をご紹介します。
「自分の力で一歩を踏み出し、成功を掴む」。その瞬間の感動を感じるために、ビジネスマナー講師としての挑戦を始めませんか?

1. 大舞台への大抜擢

ビジネスマナー研修講師として、研修会社に登録し数年経った頃、大手企業の定期研修を担当するメンバーに選出されました。
打ち合わせに参加すると、経験豊富な大御所の講師たちが勢ぞろいしており、その場の雰囲気に圧倒されました。

一瞬にして緊張感が体中を駆け巡り、「こんなベテランの講師ばかりの中で、私に務まるのだろうか」と不安が押し寄せました。
先輩講師の講義をオブザーブさせていただけることになりました。
流暢な話しぶりにさらに圧倒され、自分の中の『無価値感』『無能力感』『無力感』が総動員し始めました。

2. 初登壇とその後の結末

その後、先輩講師の進め方を参考にさせていただき、自分なりに準備を重ねて数回登壇しました。
初回は企業の担当者が私の研修をオブザーブし、いくつかの項目をチェックされました。
研修終了時に担当者の方が、「山口先生、声がきれいですね」と褒めてくださいました。
ところが、そのときの私は、自信のなさから「他に褒める所がなかったから声を褒めたのか」と歪んで捉えてしまったのです。

後になって客観的に振り返ってみると、受講生やクライアントからの評価は決して悪くはありませんでした。
最大の問題は、自分が下した自分への歪んだ評価だったのです。

折角の抜擢だったのに、私は打ちひしがれてこの仕事を辞退することにしました。
あのとき、続けていたらもっと成長できていたのかもしれません。

3. 苦い経験からの教訓

『動き出しに困難があるのは当たり前、軌道に乗るまでは自力の限りを尽くして進むべし』

これがこの苦い経験からの教訓です。
自転車は最初の一踏みが、飛行機も離陸してしまうまでに一番パワーを使います。

「自分が描いたイメージ通りにできていない」「ベテラン講師のようにできていない」と自分にばかり意識を向けていました。
意識すべきは受講者であるはずなのに!

どんなに優れた講師でも、最初から完璧ではありません。
初めての登壇で緊張するのは当然であり、その経験を糧にして成長していくことが大切です。
私のように逃げることなく、失敗を恐れずチャレンジし続けることで、少しずつ自信を持つことができるようになります。

私自身も、あの苦い経験以降は逃げずに改善してきました。
うまく説明できなかったり、受講者からの質問に答えられなかったりすることがあれば、その度に、次にどう答えれば納得してもらえるのかを考えたり、知識を増やしたりもしました。

このプロセスを通じて、自分のスキルを磨き、20年以上講師として仕事ができています。

4. 成長するためには小さな一歩が大切

経験を積むことで、人は少しずつ成長していくのです。
自分の価値を見失いそうになることがあるかもしれません。

でも、そんな時こそ、小さく次の一歩を踏み出し続けてみてください。
最初は困難かもしれませんが、それが成長の糧となり、あなたをより強くします。

ビジネスマナー講師を目指す方、新たな道を進もうとされる方は、勇気を持って新しい挑戦に立ち向かいましょう。
失敗を恐れず、前向きに進むことで、必ずや納得のいく成果を手にすることができるでしょう。

ビジネスマナー講師養成講座を行っておりますので、気軽にお問い合わせください。
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